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「コスパがいい家」と「安い家」の違い、わかりますか?

「コスパ=cost performance」という言葉を見直してみる
世間一般では安いものが正義。「価格競争」という言葉に象徴されるように、安さは企業が選ばれるために重要な要素になっていますよね。
私だって、同じ品質の商品だったら少しでも安く買いたいと思いますし、そのためにネットで価格や送料を見比べたりもします。そこで、「安く買えた!」「得をした!」と感じたとき、ふっと「コスパがいい」という言葉を口にしたことはありませんか?
本来、「コスパ」とは、「cost performance」の略語。つまり、パフォーマンス(性能や価値)に対して、支払ったコスト(対価)がどれだけ割のいいものであえるかを示す指標なのですが、どうも日本で略語化された「コスパ」はコストばかりに目が行きがちで、肝心のパフォーマンスがないがしろにされているケースが多いような気がします。
たしかに、同じメーカーの同じお菓子だったら、安く買えた方が「コスパがいい」で正解です。なぜなら同じ素材、同じ品質、同じ味=均質なパフォーマンスが担保されているからです(賞味期限の関係で値下げされているケースはあるでしょうが)。
でも、これが、複数のメーカー、機種の中からクルマやパソコンを選ぶ場合だと、話はそんなに簡単ではなくなります。なぜなら、性能やメンテナンス性、ランニングコストなどのパフォーマンスが関わってくるからです。
それでも、多くの人は「安いもの」を求めてしまう。なぜなら、値段はわかりやすくて、パフォーマンスはわかりにくいから。だから、安いものが買えると、つい「コスパがいい」と言ってしまうわけです。
大事なのは「値段」と「コスト」を分けて考えること
性能やメンテナンス性、ランニングコストなどのパフォーマンスがわかりにくくて、値段ばかりに目が行く商品の最たるものが、私たちが取り扱っている住宅です。(少し前までは「性能競争」が激しかったのですが、徐々に各社の差がなくなってきていて、以前よりパフォーマンスの面がわかりにくくなっている印象さえあります)
住宅業界では「一生の買い物」というフレーズがあふれていますが、実際、その値段は人生を左右するほどに大きなものです。だからこそ、値段の差は目に飛び込んできやすくなりますし、検討要素の中でも大きな位置を占めてきます。
しかし、問題なのは、安い値段で買った後にかかるコストです。ここで言う「コスト」とは、光熱費、修繕費などの中長期的な維持費や、不具合が起きたときに生じるストレス、修理の手配などにかかる手間などのこと。純粋な購入金額のことを指す「値段」とは敢えて分けて書いています。この違いをしっかり理解して考えないと、安い「値段」で買えても、後々、細かな「コスト」にジワジワと苦しめられる……ということもあり得ます。ここは本当に注意していただきたいポイントです。

「パフォーマンス」が明快だからこそ、本当の意味で「コスパ」が示せる
さて、ちょっと小難しい話をしてしまいましたが、「じゃあ、タナカホームのパッシブハウスのコスパはどうなの?」と聞かれると……自信を持って「コスパがいい」と断言できます。
以前のコラムでも書きましたが、異常なほど厳密な測定で、日本の基準を遥かに超える性能を発揮していないと、パッシブハウス認定を受けることは不可能です。
つまり、パッシブハウス認定は、「パフォーマンス」の点において、これ以上ないくらい明確で、わかりやすい指標になり得ます。また、耐久性や温度管理の点において圧倒的な優位性を持っているので、冷暖房費、修繕費などの「コスト」を大きく抑え込める特許工法を確立しています。
ここで「でも、お高いんでしょ?」と思われる方もいるかも知れません。実際に、サイズ感が近い他社の家に比べて「値段」は高く見えると思います。ただ、パッシブハウス認定もしくは認定相当の「パフォーマンス」に対しての「コスト」で考えると、かなりの「お買い得商品」がご提案できると自負しています。
家は「一生の買い物」ではなく「一生続く買い物」
先程、「家は一生の買い物」というフレーズの話をしましたが、「一生」という言葉を「値段の大きさ」ではなく「持続性」として捉えたら、正に今回のテーマである「コスパ」に紐付いてきますよね。
そう。家は一生の買い物ではなく「一生続く買い物」。一度買ったら、さまざまなコストがかかり続けるのが家なんです。こう書いてしまうと、なんだかネガティブに見えてしまいそうですが、もう少し言い方を変えると、たぶん、この先の人生で「最も長く使い続ける道具」なんですよね。家電もクルマも、家より長く使い続けることは稀でしょう。
至極当たり前の話に聞こえるかも知れませんが、改めて、長く使うこと、ずっと暮らすことを前提に家づくりを考えると、きっと「コスパ」に対する認識が変わってくるはずです。
「じゃあ、タナカホームのパッシブハウスは、一生使い続ける道具として、どれくらいコスパがいいの?」
そんな疑問をお持ちになった方は、ぜひ一度、遊びにきてください。生涯コストの違い、そして何より、肌で感じられるパフォーマンスの違いをわかりやすくお伝えいたします。